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2017年3月 3日 (金)

交通事故の被害者の破産(3)

【問題】
 
交通事故の被害者の加害者に対する損害賠償請求訴訟が係属中に、被害者について破産手続開始決定がされた。この訴訟手続は、常に中断するか。
 
【解答】
 
原則として、中断する。
 
ただし、訴訟上請求されている損害の費目が金額の未確定な慰謝料のみである場合など、破産者の自由財産に関する訴訟である場合には、中断しないと考えられる。
 
【解説】
 
破産手続開始の決定があったときは、破産者を当事者とする破産財団に関する訴訟手続は、中断する(破産法44条1項)。
しかし、破産者の自由財産に関する訴訟は、「破産財団に関する」訴訟にあたらず、破産者の管理処分権に影響を及ぼさないので、破産手続開始決定があっても中断しないと考えられる。
 

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